デジタルカメラ全盛のいまですが、皆さんはハードディスクやCDやDVDなどのデジタルメディアにも寿命があるという事実について考えてみたことがありますか? フィルムカメラのように確固たるモノとしてのネガやポジがのこらないデジタルカメラは、パソコンやメディアの中でデータが壊れてしまっているかどうかを表面的に目視することは出来ません。それゆえにデータとして保存していくということは、頻繁にデータを確認してはコピーをしつづけなければいけないということです。撮ったら必ず写真屋さんに出してプリントしていた数年前と違い、写真が実体としてのこらなくなってきたいま、ぼくたちは改めて「のこしていく」ということについて考えないといけないと思うのです。

今回の特集タイトルである「アルバムつくってますか?」という問いに、ドキッとされた方も多いと思います。デジタルでもフィルムでも写真をプリントし、さらにアルバムとしてのこしていくことの大切さについて、一緒に考えてもらえたらと思います。